【出てくる場所】
・ファンガレイ
・ラグラン
・ホットウォータービーチ
奇跡の地、ノースランドとお別れ
クリスマスまであと数日。
年末は、日本から友人が来て「サーファーの聖地」と言われるラグランで一緒にサーフィンする予定。
今いるノースランド地方からは車で約2時間のオークランドを挟んで、更にまた2時間ほどの場所にあります。
ラグランまで行ってまた帰ってくるか…。
一度は旅の継続を選んだものの、サーファーとしての貴重なご縁を大事にするか、そもそもニュージーランドに来た「周遊」という目的を優先すべきかと、何度も迷います。
12月上旬にオークランドを出たときには想像もしなかった出来事が、10日間程度の短期間であまりにもたくさん起きすぎた。
おじさんと偶然出会い、現地のシェイパーさんに会わせてもらい、サーフキャンプに参加させてもらい、地元の生活を体験させてもらい、お守りも頂き…。
ファーノースでは奇跡的な天候の変化を目の当たりにし、親切なバックパッカーにも出会い、神秘的なカウリの巨木があったり…
もう、1年間過ごした位の時間の重さというか、充足感、疲労感、色んなものが混ざったような「濃い感覚」があります。
この先旅を続けた所で、はたしてこんな「神がかった」ような出会いがあるだろうか。
ものすごく悩んだあげく、名残惜しいですがノースランドを後にしてやはり旅を継続する事に決めました。
奇跡のような体験をくれたおじさんに、ささやかなクリスマスプレゼントと、最後の挨拶をして南下します。
「やっぱりこのまま旅を続けます。素晴らしい体験を本当にありがとうございました!」
「僕も面白い人に会えて楽しかったよ!戻ってくる時はまた連絡しなよ!」
長く話していると固めた気持ちが崩れそうなので、シッカリと、でも手短にお礼を伝えます。
少し話した後に、おじさんはご家族とクリスマスホリデーを過ごすべく地元へと帰って行きました。
本当にありがとうございました。
ノースランドには奇跡があった!
町がゴーストタウンと化するクリスマスホリデー
おじさんに挨拶が済んだら、次の情報収集のために近くにある大きめの町、ファンガレイへ。
どこの町でも必ず情報収集でisiteに立ち寄りますが、ファンガレイのisiteにはコインシャワーがあって、トイレも24時間利用可能との情報。
町の観光もしつつ、今までの盛りだくさんの旅の記録をまとめたり、来週のサーフィンで行きたいスポット、ごはんのお店などの情報収集をします。
クリスマス当日、少し車で周辺を走ると、昨日まで賑やかだった通りが車1台も走っていません。
ニュージーランドはクリスマスは重要な休日で、家族で過ごすスタイルが基本。
日本だと恋人と過ごす、というイメージが強いですが、どちらかというと親族全員勢ぞろいという、年末年始のようなイメージです。
町も、クリスマスホリデーにはたくさんのお店が閉まるようです。
ラウンドアバウトがほとんどのニュージーランドでも、信号がある大きな交差点。
時間は昼さがり。
信号が赤なので止まりますが、まだ明るいにも関わらず前後左右、1台も車が見あたりません。
人気が全くない、異様な光景。
信号はまだ、赤。
だんだん怖くなってきます。
このままずっと赤なんじゃないかと思う程長く感じた赤信号が、やっと青に変わります。
休日には一斉に休むイメージはあるけど、こんなにも閑散とするものなんだ。
降りて町の様子を写真に収めるよりも、何かあっても本当に誰もいないという警戒心が勝って、そのまま車を走らせました。
途中、先の方でパトカーが1台巡回していましたが、タイミングのせいか、一般車は見ませんでした。
あの時だけ違う世界線にいたんじゃないかと思うような光景でした。
ファンガレイからラグランへ向けて出発
ファンガレイでクリスマスホリデーのギャップを体験したら、ラグランへ向けて南下します。
いよいよ、ニュージーランドでも一番来てみたかった場所へ向けて出発!
友人が到着するまで1日あったので、一足先に下見をしてみることに。
小さい町ですが美味しそうなごはん屋さんや、情報収集でネットが使えるライブラリーがあり、サーフィンで有名な町らしく、サーフボードのレンタル屋さんもあります。
トイレやシャワー事情、無料で止められる駐車場の場所も要チェックです。
町の先にレンタル屋さんがあって、その先にライフガードもいて広い「ンガルヌイ・ビーチ」があります。
聖地として知られるマニュ·ベイはそのもう少し先にあり、こちらはリーフのスポット。
どちらのポイントも、この日もサーフィンしている人がいました。
メインとなるのはこの2ヶ所になりそうだけど、その奥にもまだサーフポイントがあるようです。
メインの奥にあるフレンドリーなサーフポイント
奥のサーフポイントまでは、パッと見近くは無いけど、そこまで遠くもなさそうです。
とりあえず行ってみよう、という事で車を走らせます。
進むうちに、道路が砂利道になっていく…。
すれ違えないほどではないけど、走りやすいとは言えない道をひたすら進む。
しばらく走ってサーフポイントに到着しました。
「ルアプケ」というビーチのよう。
サーファーが何人か入っていて、見た感じ波も乗りやすそうです。
事前にチェックしていないから情報が無いけど、人がいるし入ってみたいなぁ。
近くにいたサーファーさんにポイントについて聞くと、結構フレンドリーに色々教えてくれました。
波が良いサーフポイントの周辺はビジターに厳しい所もあったりするけど、特に入水しにくいような感じもなさそう。
ということで、入水してみることに。
波も穏やかで、ゆるーく楽しむことができました。
とりあえず行ってみよう、で来てしまったので十分な時間は取っておらず、少しだけ入って引き返しましたが、雰囲気の良いポイントで満足度が高かったです。
海水をタオルで拭いただけで服に着替えて、未舗装の道を行くこの雑な感じが、なんか「隠れポイントで波乗りした後」っていう感じで好きです。
町へ戻るともう真っ暗。
悪いポイントでは無いけれど、ここまで足を伸ばす人は観光ではあまりいないかもしれないな…。
友人と過ごす年末
大晦日も目前に迫ったとある日、今日は日本からはるばる友人がやって来る!
オークランド到着予定は午前中。
空港でピックアップ予定なのですが、車が多い場所での運転は慣れておらず、ましてや空港なんて構造が分からない。
「お迎えゾーン」とかあるのか?荷物も多いだろうから、邪魔にならずに停車できそうな場所は…。
空港玄関前まで走って下見してみるも、後ろからも車が来るのでゆっくり見ていられません。
脇見は危ないし、かと言って悩んでいても仕方がないので、少し離れた駐車場に停めて自分の足で歩いて見に行くことに。
停車しても大丈夫そうな場所を発見し、「ウェルカムドリンク」として直前に買ったコーラをプレゼント。
しょぼい好待遇でお迎えしてみました。
丸一日こちらにいられるのは1日間だけという弾丸スケジュール。
なのに初日のランチで時間を取りすぎてしまい、早くも夕方に。
1日フリーは明日だけなのに!
夜は自炊できる宿でマッスル(ムール貝)の酒蒸しやソーセージを焼いて酒盛り。
翌日は午前中からボードを借りて「ンガルヌイビーチ」で波乗りの後にランチをして、「ブライダルベールフォール」を見たり、と盛りだくさんの年末を過ごしました。
翌日、チェックアウトを済ませて午前中から海でゆっくりし、夕方に友人を空港まで送り届けます。
気を付けて帰ってねー。
さて、そしたら自分はどうしようかな。
なんだかんだで予定が続いて、今日以降のスケジュールがまったく立っておりません。
温泉が出る海岸?コロマンデル半島「ホットウォータービーチ」
友人を送った翌日、「海岸を掘ると温泉が出る所がある」と聞いたコロマンデル半島へ行ってみる事にしました。
「ホットウォータービーチ」という名の、まさに温泉の出るビーチです。
干潮時に掘るのがコツらしく、とりあえず人がたくさんいました!
ひときわ人が集まっている所をのぞいてみると、ひざ下位まででとても浅いですが手作りのプールのような場所が出来ていて、みんな中に入ったりしてワイワイしています。
近くまで行くと、たしかに温かい海水が出ていて、これが hot water(温泉)という事なのでしょう。
スコップの貸し出しも行われていました。
ゆっくり温泉に浸かるような雰囲気とは違ったので、温水を体験したら少し車で休憩。
この後どうしようかな。
そろそろお仕事も探し始めようかなと思っていました。
この頃、サーフィンもお仕事もできそうな場所で探して、職が豊富なタウランガが候補にあがっていました。
工場やカフェの店員などの求人があり、時期によってはシーズナルワークもできるみたい。
比較的都会な感じの場所かな?
そのままタウランガへ向かっても良かったのですが、お仕事にうまく就けたとしたら、しばらくは遠出は出来ないかもしれない、と思いました。
実は、友人が来ている間あまりサーフィンはしておらず、なんだか不完全燃焼な感じだったのです。
ラグランで入水はしたけど、ちゃんと波に乗れた感じがしない。
乗れる波に出会えるか分からないけど、もう一回挑戦したい。
このまま移動したら絶対後悔するだろうな、と思いラグランへもう一度戻ってからタウランガを目指す事にしたのです。
おじさんに出会った時さながら、「なぜ陸の反対側まで縦断する」ルート再びです。
気ままな旅ってこういう事だよねー♪
ガソリン代なんて後から稼げばいいのさー♪
という謎の歌が頭の中で流れていました。
付近で1泊してから向かおうと思うも年末年始なので、その日に宿を探すスタイルだと安く泊まれる所は簡単に見つかりません。
本来は道端で車中泊は禁止されているのですが、道中にある駐車場で車中泊する事に。
仮眠程度で、明るくなる前に移動すれば大丈夫だろう。
そして翌朝事件が起こります。
なんと、駐車違反で罰金を支払う事態になってしまったのです…。
駐車違反をきられた時の様子は次の記事で詳しく…。
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