【出てくる場所】
- ミッドウェイビーチ
- ネイピア
- フィッツロイ・ビーチ
- スミス&スミス ニュープリマス
謎のマオリのおじさんに声を掛けられる
ギズボーンで仕事を探す事数日。
シーズナルワークはまだ募集が先のようなので、少し旅を進めることに。
なんだか就活疲れたし、募集が始まる頃にまた戻って来よう。
出発前に一番近い「ミッドウェイビーチ」で海へ入っておきます。
普段は穏やかですが、今日はコシくらいのお手頃サイズで割れており、楽しめました。
ギズボーンの「シメ」にはちょうど良かった、と機嫌よくウェットスーツを干していると、車に乗ったマオリのおじさんが少し遠くからこちらを見ていました。
と思うと、わざわざ降りて話しかけてきます。
「サーフィンはできるまでどのくらいかかるの?」
フレンドリーな人が多すぎて、この人がいい人か悪い人かは、よく分からない。
ちょっと軽いかんじな人ですが、しばらく話をしました。
サーフィンの話からはじまって、旅をしている事、今後仕事もする予定である事も話すと
「今色んな所で募集し始めてるよ!仕事探しも手伝えるよ!」と。
ありがたいお言葉だったのですが、正直就活に疲れて休みたいモードと、次の旅のスケジュールを立ててしまっていたのもあり
「来週くらいにまた戻って来るかもしれないから、その時にまた考えようかな?」
と言うと
「また来たら電話しなよ」と連絡先を教えてくれました。
その時立てていたスケジュールというのはこんな感じです。
ニュージーランドで絶対やりたいと思っていたスノーボードの時期と、シーズナルワークの時期が大きな柱。
当時ネットで情報を調べており、体験談などから秋のシーズナルワークで2月頃からある、というものを参考にしていました。
1月中旬時点の今後のスケジュール
- 2月から6月の間で数か月間シーズナルワークで働く
- 6月下旬で北島の南部(ホークスベイ、マナワツ・ワンガヌイ、ウェリントン)を巡ってフェリーで南島へ
- 7月頭から中旬までに南島の北部(タズマン、ネルソン、カンタベリー、サウスランド)を巡り終えたい
- 7月と8月は、クイーンズタウンかワナカ辺りのスキー場で、スノーボードのシーズンパスを買ってできるだけ多く通う
- シーズン後、回り切れていないオタゴやウエストコーストを回る
- 11月半ば、ワーホリ延長しなければ帰国
すでに1月の中旬で、2月から仕事開始する予定が後ろにずれ込んで来そうです。
就活に時間がとられたり、仕事が始まってしまうと遠出しにくくなってしまうので、必ず回りたかった
- ネイピア
- ニュープリマスの富士山とフィッツロイ・ビーチ
- ワイラケイ・サーマルバレー
- レイク・タウポ
を、とりあえず先に回ってしまう事にしました。
ネイピア
秋にリンゴ収穫のシーズナルワークがあるとの情報もあったので一応チェックはしていたネイピア。
人気なお仕事と聞いたとおり、シーズン目前では当然ながら募集は終わっておりました。
この町に来たかった理由は他にもあり
- 日本で有名なティッシュの「ネピア」とつながりがあるらしい
- アールデコの街並みは一見の価値あり
という事でした。
「ネピア」とのつながり
こんなところで、あのティッシュが出てくるとは!
「ネピア」の公式サイトにあった質問集によると
王子製紙が創業100周年事業としてティシュ、トイレットロールなどの家庭用紙事業に進出するために1971年に設立した会社が王子ティシュ販売株式会社(現王子ネピア株式会社です)。その際に、商標をどうするかが問題になりました。語呂がよくて覚えてもらいやすい名前はすでに商標登録されていたりでなかなかよい名前がみつかりませんでした。ちょうどその当時、王子製紙がニュージーランドのネピア(Napier)という町でパルプ事業に乗り出していました。そこで、その地名がネピア(nepia)の語源となったのです。
「商品に関する よくあるご質問」ネピア
★引用元サイトはこちら
花粉の季節などには特にお世話になるあのネピアさん。
意外なつながりにちょっと嬉しくなります。
求人はどうなっているか分からないけど
ニュージーランドで日本のティッシュを作る工場で働けたりしたら、それも面白そうだなー
と思っていました。
現在はティッシュでは無さそうですが
「Pan Pack」という名前で
「王子ホールディングス」(oji group)で活躍しています。
Pan Pack
王子ホールディングス
アールデコの街並み
街並みにアールデコという装飾様式の建物が多い事も有名です。
アールデコの意味の中に「幾何学的」というものがあり、自然界にない正三角形や球のような規則性があるもの、合理的なイメージのものを表すそう。
アールデコが流行ったのが1910~1930年代という事で、建物も歴史を感じさせるような外観が素敵です。
建物や町のマップにもレトロな絵が描かれていたりして芸術を感じる町です。
ニュープリマスへの旅とフロントガラスの損傷
ネイピアを出て、これまた島を縦断してのニュープリマスを目指します。
ニュープリマスを目指すのは、「ニュージーランドの富士山」と呼ばれる「マウント・タラナキ」が見たいのと、サーフィンでも有名な「フィッツロイ・ビーチ」でサーフィンしてみたかったからです。
ニュージーランドの富士山「マウント・タラナキ」
見た目が富士山そっくりという事ですが、たしかに似ています!
「ネピア」の件といい日本を思い出させる事が続く…。
標高は2,518mで富士山よりは低いですが、北島では第2位の高さだそうで、エグモント山という別の呼び名もあります。
フィッツロイ・ビーチ
サーフィンで有名で、以前は大会も開かれたほどのフィッツロイ・ビーチ。
条件が合えばチューブも期待できできるような地形だそうです。
「サーフ・ハイウェイ45」という、ニュープリマスとハウェラ間の海岸沿いにある、105kmものサーフィンが盛んなエリアの中のひとつです。
富士山にご対面
ネイピアからの移動時間は5時間。
ちょっと遠いけど、途中休憩をはさみながら1日かけて向かう予定にしました。
最初は順調だったのですが、途中の「パーマストン・ノース」と「ファンガヌイ」で渋滞に巻き込まれます。
どちらの町も、なんでもそろう感じの暮らしやすそうな所なので人も多め。
普段から混む場所なのか、工事でもあったのか、抜けるのに時間を取られてしまいました。
便利な場所は混む!
やっと渋滞を抜けて走っていると、ある地点で左右に草原が広がる景色にかわります。
遠くまで見渡せて、よく見ると富士山のような山が!
出た!あれが富士山か!
たしかに富士山だ!
まだ遠くにそれらしき物が見える程度ですが、ここからどんどん近づいていきます。
無事に「ニュージーランドの富士山」、タラナキ山を拝めて少し疲れがとびました!
フロントガラスが損傷!?
その後もひたすら真っすぐ走っていると、フロントガラスに何か小さいものが当たる「カツッ」という音がしました。
前には大きなトラックが走っています。
とっさに
これは飛び石か!?
という考えが頭をよぎりました。
実は以前、知り合いから飛び石があってフロントガラスが傷ついてしまい、修理したという話をきいたのです。
今後車を売るなら飛び石には注意したほうがいいって言われてた!!
車を寄せられる所で一旦停車して、本当に飛び石なの確認してみます。
見ると、たしかに小さいけれどえぐれたような場所が。
今後売るし、ちゃんと修理した方がいいのかな?
修理してもらえそうな所を探すと
「スミス&スミス」
という所が見つかりました。
ただ、この日は金曜日で時間も夕方。
今からだと間に合いそうになく、土日は休み。
ということで、土日はフィッツロイ・ビーチでサーフィンしながら、他にもフロントガラスを直してくれる場所を探すことにしました。
少し調べると、フロントガラスは特殊なので
傷によっては全部取り替えないといけない場合も
あるみたい…。
失敗したーーー‼
痛い出費‼
全とっかえとなると、修理に結構な時間もお金もかかってしまう…。
大きい車とは距離を取って走りましょう…。
ちなみに、フロントガラスは英語で「windscreen」や「windshield」で、飛び石は「chip」です。
新しい単語を覚える機会が増えました…。
フィッツロイは波が大きすぎた
一晩明け、飛び石事件があって落ち込み気味ですが、念願のフィッツロイ・ビーチに到着です。
修理の事は後で詳しく調べる事にして、とりあえず目の前のサーフィンに集中します。
全体的に波がおおきく、基本アタマくらいのサイズで割れています。
入っているサーファーもみんな上手で、ヘタに入っていくと邪魔になりそうな感じ…。
チューブにはなっていないけど、乗れそうな波自体はあちこちで割れていたので、メインと思われるブレイクは外して入水してみました。
しかし、やはり波が大きい。
岸からさんざん観察してから入ったけれども、見るよりも実際の波はもっと大きく感じます。
不安を抱えながらだと危ないので、とりあえず一旦上がります。
波予想を見ると、明日も同じようなコンディションが続きそうで、サイズダウンは見込めなさそう。
最悪自分は入れなくても、上手い人を観察して勉強できるだけでも良い、と割り切って過ごしました。
フロントガラス修理
色々調べた結果、最初に目星をつけた
「スミス&スミス」
で修理を依頼。
全とっかえになったらどうしよう、と不安になりながら見てもらう。
「あぁ、これか。このくらいならコレ貼っとけば大丈夫だよ!」
と小さいパッチを貼ってくれました。
ポカーン ( ゚д゚)
あまりにもあっけない
「それで大丈夫なんですか?傷からヒビが入って、フロントガラスが砕け散ったりしないんですか?」
「ハハハ!フロントガラスは強いから、こんな小さい傷でそんな全部バラバラになるような事はないさ!!ノープロブレム!!」
なんとも明るい良いおじさんで、それまでの不安が一気に吹っ飛びました 笑
海外だとよくいるこのタイプの人、人に元気を分けてる感じで癒やされます。
「スミス&スミス」さん、お世話になりました。
公式サイト「Smith&Smith」
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