⑱待ちに待ったお仕事開始!

ニュージーランド車中泊で縦断の旅

【出てくる場所】

  • アイランドビュー・ホリデーパーク
  • OPAC

仕事開始の連絡とトンガの皆さん

「トレーニングを行うので明日の9時にパックハウスに来て下さい」
と電話。

やっとだ!

待ちに待ったお仕事が
やっと始まる!

実は、すぐ近くにある「EAST PACK」は仕事が始まっているようだったので少し不安に思っていたのでした。

買い出しをして帰ると、なにやらホリデーパークが人であふれています。

聞くと、同じ職場の「OPAC」の夜勤で働きに来るトンガの団体の人達だそうで、毎年このホリデーパークに住むのだそうです。

昨日までガラガラだったキャビンはほとんど埋まって、ホリデーパークは一気に賑やかになりました。

初日のトレーニング

今日からお仕事開始。

9時に集合して、担当者が中を案内してくれます。

その場には20人くらい集まっていて、地元っぽい人達の他に、バックパッカーっぽい若い子もいます。

全員同じ作業をするグループだったようで、担当する作業は「グレーディング」というキウイフルーツの状態によって選別をする作業。

左が通常。右のようなフルーツも流れてきます

フルーツが流れてくるレーンと、選別をする作業台を見せてもらいました。

フルーツの状態によって出荷する、しないを分け、更にグレードによって出荷する国も違うそうです。

休憩室やトイレなど中の案内が終わったら、この日はお昼で終了。

友達は急にできる

トレーニング中の事。

担当者の後をついて歩いていると

「どこから来たの?」

そばにいた50代くらいの女の人が、私に話しかけてきました。

どうやら彼女は地元に住む方で、私が1人でいたので声をかけてくれたようです。

急に話しかけられてびっくりしたけど、せっかくなので一緒にまわる事に。

ニュージーランドで出会う人は性別関係なくすごくフレンドリーな人が多い!

聞くと、なかなかの距離を歩いてここまで来ていたので、帰りに家まで送っていく事にしました。

普段は旦那さんが車で送り迎えしてくれるそうなのですが、今日は用事があったのだとか。

歩けない距離ではないにしても、送り迎えが無い日は大変だな。

彼女の家は偶然にも自分の通勤経路で、勤務時間が同じなので

「もし良ければ毎日送り迎えしましょうか?」と提案すると

「あらいいの!? ぜひお願いするわ!」

という事で、仕事の前後は彼女の家を経由する事になりました。

初日で話せる人、しかも地元の人とお近づきになれて、なんだか幸先いいな!

彼女の家に着くと、送ったお礼にと

家でお昼ご飯を食べていかないか?

とお誘い頂いたのですが、さっき出会ったばっかりだし、気を使って言ってくれているのかも。

「気にしないで!じゃあまた仕事が始まったらね!」

と去ろうとすると引き止められ、何かを持ってきました。

渡された袋を見ると、中には
マフィンが数個入っていました。

なんと、彼女は料理が趣味で、よく作るのだそう。

手作りのマフィン嬉しいー!

お昼ごはんに頂いたマフィンを食べながら、奇跡的な出会いに感謝。

次の日からはまた雨が続き、トレーニングの週はそれっきり稼働はなし。

お仕事開始までの間、彼女の家のお庭の野菜を収穫させてもらったり、一緒に川沿いをウォーキングしたりして過ごしました。

「仕事まだ始まらないねー」は、もはや挨拶みたいなかんじ。

収穫を手伝わせてもらったフィジョア

仕事開始後も、度々手作りのお菓子を頂いたり、夕飯をごちそうになったり。

夫婦で釣りをされる方で、休みの日に釣りに一緒に連れて行ってもらったりもして、だいぶ仲良くさせて頂きました。

バックパッカー仲間など似たような人とつながるのも楽しいけど、地元ライフが満喫できたのは彼女のおかげ!

すばらしい出会いに感謝!

一緒に働いたのはこんな人達

地元の彼女以外にも、職場には年齢から国籍まで様々な人達がいました。

パックハウス全体

作業内容の関係かもしれませんが

ほとんどが女性

女性のリーダーも多かったです。

男性は他の部署で力仕事をしたり、フォークリフトに乗っているのを見ました。

頼もしそうな女性のリーダーも多かったです

●年齢

40~50代6割、10~30代3割、60~70代1割

●出身

地元6割、毎年来るシーズナルワーカーの団体3割、ワーホリ1割

地元の方は半分以上がマオリ系の方で、毎年来るシーズナルワーカーはマレーシアからでした。

夜勤は毎年来るシーズナルワーカーのトンガの人が半分以上と地元の方で勤務していたイメージです。

トンガの皆さんは、私が住んでいたホリデーパークに住んでいたので顔見知りも多く、私たち日勤が終わると入れ替わりで出勤して来ていました。

ワーホリでくるのはこんな子

自分と同じワーホリで来る20代の子達。

出身は中国が8割で、あとはヨーロッパと日本が数人だけ。

町中で「Are you from China?」と言われるわけも納得です。

日本人は当初は自分だけだったのですが、1週間位後に男の子が入ってきました。

基本的に日本人は珍しいようで、その後も町中でも日本人は見ませんでした。

社内恋愛や珍事件

恋愛

ヨーロッパから来ていたワーホリの子。

ニュージーランドをカウチサーフィンしていた時にホストの男の人と付き合う事になり、その彼氏がここで働いていたので、紹介で仕事を得たそうです。

カウチサーフィンとは

日本の「民泊」と似たようなもの。

ホスト(宿の提供者)が、自宅の一室やベッドを無料や低価格でゲスト(旅行者)へ提供するシステム。

カウチと呼ばれる、ソファーのような家具をベッドとして使用し、サーフィンするように自由に世界中を旅するというイメージで「カウチサーフィン」と呼ばれるようです。

カップルは仲良しで休み時間はいつも一緒に過ごしていましたが、途中ケンカしていた時期もあったようで、たまに一人で過ごす姿も。

仕事が終わる頃には結婚するという話になっていてドラマっぽくて面白かったです 笑

勤務日じゃないのに勝手に来ちゃう中国の子達

基本的には全員出勤なのですが

作業が少ない日は勤務する人数を減らすこともありました。

人選は謎でしたが、どうやら作業中におしゃべりが多いとシフトが削られやすい傾向にあったような感じ。

勤務態度が良くなければ、仕事からはずされる。

日本でも同じかと思います。

ところが、そうやってシフトを削られたはずの子達が強引に出勤してくる場面を何度か目撃したのです。

当日の勤務者の名前が割り当てられているホワイトボードには当然名前が無いはずですが、ここに

勝手に自分で名前を書き込んで、その場でしれっと作業していました。

どういう事?と聞くと

「どうせチェックしてないんだから、書いたもん勝ちでしょ!

こっちは働きに来てるんだから仕事させてもらわなきゃ!
ということらしい。

チェックしない方が悪い⁉そんな事ある⁉ 笑

当たり前ですが、明らかに人数がおかしいので、リーダーが途中で気づいて帰らされていました。

文化の違いというか

たくましさのような何かを感じました。

アジア人はスペルや名前が間違われ気味

普段馴染みがないからだと思いますが、ホワイトボードに書かれる名前のスペルが間違っている事が何度かありました。

発音がそう聞こえなくもない、というような間違いや、まれに、二人の名前混ぜたよね?みたいな、存在しない名前が出来上がっている事もあって、こうなると

もはや誰の事か分からない状態 笑

「これはどっちの事でしょう?」と聞いたこともありました。

名札があった方が良いのでは!?

指示が聞き取れずペアを解消される

作業の説明や、途中変更などがある場合はマイクを通して全員に聞こえるように指示があります。

ところが、ワーホリ組は英語がそこまで分かっていない子もいて「今のはどういう意味だったのか」という会話が度々交わされていました。

対面だとジェスチャーや話している雰囲気、実際の物を見ながら説明してもらう事も出来るのですが、マイクを通した音だけだと難易度が上がります

隣のテーブルの地元の人に確認したり、巡回しているリーダーをつかまえて聞いたり。

会話していると「おしゃべりしている」と目をつけられ、逆にリーダーの方からこちらへ向かってくる事もありました。

「おしゃべりじゃなくて、指示の意味が分からなくて確認し合ってました!」

と必死で弁明するも、その場で他の人とペアを組み直され、その後その子とはペアにならない日が続いたりもしていました。

色々あったけど、中国の子達のシェアハウスにも遊びに行ったりして楽しく約3ヶ月間過ごしました。

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